2016年5月25日水曜日

自分の意思


現年中、ねっこぼっこ園児のyuhのお話です。

今日おさんぽで、階段をゆっくり上り、上った先で野の花を摘んだり草遊びをしました。
yuhだけがなぜかあがって来ません。
yuhは、階段で止まったままウロウロしていました。
いつまでたっても上ってこないので、
草遊びを装いながらそばにいることにしました。

すると時々、
「アリさんって踏んじゃうとかわいそうだよね?」と言いにくるのです。
そのたびに、「そうだね~」と何気なく返していました。

3度ほどそのやりとりがあったでしょうか。

ふと足元を見ると、
階段の1か所にyuhが摘んだと思われる草花が盛られています。
はは~ん、あそこに摘んでは溜めているんだね…
だからここにいるんだ、
と単純に思っていました。

そこに、階段を下りてくる人がいました。
そして、
yuhが溜めたと思われる草花を少し踏んでしまったのです。
するとyuhは、またもや
「アリさんって踏んじゃうとかわいそうだよね?」と
その人に言いにいったのです。

ハッとしました。


実は…、
yuhが草花を溜めていたその場所は、
行きに階段を上っている時に見つけたアリの行列があった場所でした。
子ども達何人かと先生とで観察をした場所だったのです。

それ以来ずっと、
yuhはそこにとどまっていたと思われました。

yuhは、
行列にあえて草をかけて、
アリが踏まれないように番をしていたのです。

そして、
近くに人(子どもでも大人でも)が通るたびに、
「アリさんって…」って声をかけていたのです。

(踏まないで、って言わないところが彼らしい)

その後、
最後の人が下り終えるまで、
yuhはその場から離れることはありませんでした。


yuhが感じたことは何っだったのでしょう。
行動に移したきっかけは?
誰かに相談して決めたことでも、
大人の誰も誘導したものでもありません。

普段はほとんど屋内で過ごし、
自然と触れ合う機会が少ししかいない子どもがもしいたとしたら
yuhのようなことをするのかしら…。

日々の積み重ねがあって、
自分の意思が生まれたのかもしれない。

もしかしたら
えいやっ!て踏んでしまったこともあったかも?
(これはあくまで憶測です)
そうではなく
もしかしたら
はじめから親しみを感じていたかもしれない?

絵本や映像ではなく、
ほんものの草や花、
ほんものの昆虫など生き物、
実際に触れてきたからこそ。。
(ママによると、yuhは2歳の頃から自然の中で遊ばせていたとのことでした)

子どもは自然を感じているだなあ、
大人よりもずっと。
そう思った一日でした。

スタッフer





 


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